パンよりもケーキの方が高いって!

土曜日の話になるんですけど、『マリー・アントワネット』を見に行きました。IN六本木ヒルズ!おーいぇい!かなりセレブ気取ってみたんだけど、どうっすかっ!?映画まで時間があったので、代官山でカフェったりショッピングしたりとオシャレセレブを気取ったんですけど、どうっすかっ!?…って無理しまくり感が否めませんね。ショッピングに熱を入れすぎて、遅刻しそうになったことは内緒です。だってセレブは優雅に移動するからねっ!もちろん、スタバでマカロンを買って、いざマリー・アントワネットの世界へGO(セレブっぽくない表現が含まれております)!

さて、映画の感想ですが。これ、「マリーの歴史が知りたい。その時代背景が知りたい」なんて思う人は見ちゃダメな映画です。そりゃこの映画、カンヌでブーイング出ますよ。だって、開始早々ソフィア・コッポラの世界。マリー・アントワネットなのに、幕が上がった瞬間にUKロック!それなのに映像はスイートな世界。ヴェルサイユ宮殿の豪華さと、ドレスの愛らしさと、いたるところに登場するお菓子とシャンペンの美味しそうな感じ。全てが甘美で虫歯がうずくってもんです。UKロックに合わせて、お菓子・ドレス・靴・お菓子…が連続で出てくるシーン。あそこはよだれダラダラもんです。あぁ、ちょっとでもその世界の中に入り込もう、と買ってきたマカロンをほおばる。
ストーリーは歴史モノというよりも、1人の女の子に着目した青春映画だと思う。たまたまソフィアが撮ったのがマリー・アントワネットだったっていうだけ。あたしは、マリー・アントワネットのことをよく知らなかったけど、そりゃ苦悩や孤独にさいなまれますよ。たった1人で他国に嫁いで(しかも遊びたい盛りの14歳!)、朝起きれば「跡継ぎ」のことを言われ、なのに夫は自分に興味ない(と思ってしまう行動をとる。寝ちゃうとか)。しまいには弟夫婦に先こされる。そりゃ自暴自棄になって物欲に走るよねっ!!1人の女性としてすっごく共感できる部分が多かったー。キルスティン・ダンストの表情も愛らしくって、特に自分の子供を乳母に取られちゃうシーンの表情とかたまんなかったっす!ダンナはひたすら情けない表情だし、足は短いし…なのに、次第にいとおしくなるから不思議。ただ、フェルゼンとの秘めた恋(っていうんだよな、やっぱ)による虚無感とか、自分の子供が亡くなってしまうとことか、ちょっとサラリとしすぎだったかなー。ソフィアは全面的に「ガーリームービー」を作りたかったと言われればそれまでだけども。最後のくだりは急ぎ足だったけども、あたしは好きです。「インサイドキング」って言った(多分ね!英語途中で挫折した女ですから)ときのマリーの表情。断固として夫についていくあの決意みなぎる表情は素敵でした。あそこは100点!
全部英語なのに、「メルシー」って言ってたり、なんじゃ?と思う部分はあれど、オシャレな音楽&衣装&お菓子と、キルスティンが見たい女の子にはオススメしたい映画です。そして、必ず映画を見る際は、美味しいお菓子と一緒にっ!